七五三のお祝い、いくら・何を贈ればいい?
「孫の七五三、いくら包めばいいのだろう」「友人の子どもにお祝いをしたいけれど、現金だと味気ない気がする」——七五三が近づくと、そんな迷いが出てくる方は多いのではないでしょうか。
七五三は、お子さまの成長を感謝し、これからの健やかな歩みを願う大切な節目です。出産祝いや結婚祝いほど贈り方が固まっていない分、相場やマナーがわからず、不安になりやすい行事でもあります。
近年は、早めに撮影を済ませる前撮りが定着し、写真映えするパッケージの千歳飴や期間限定の商品も人気を集めています。一方で、物価高を背景に、約8割の親が七五三の費用を節約したいと考えているという調査もあります。贈る側も、相手の負担にならない気づかいが求められているようです。
今回は、相手別のお祝いの相場、現金以外で喜ばれる贈り物7選、そして贈られた側が知っておきたい内祝いのマナーまでご紹介します。
相手別・七五三のお祝いの相場
お祝いの金額は、贈る相手との関係によって変わります。目安は次のとおりです。
- 祖父母から孫へ:1万円〜数万円
- 叔父・叔母から甥・姪など、親戚の子へ:5,000円〜1万円
- 友人・同僚の子どもへ:3,000〜5,000円
祖父母の場合は、晴れ着や写真撮影、食事会の費用を負担しないときや、遠方でお参りに同席できないときに、少し高めにする傾向があります。逆に、衣装代や食事会代を負担する場合は、お祝い金を控えめにして調整する方もいます。
親戚や友人の場合は、高額すぎると相手が気をつかってしまいます。「お返しの手間をかけさせない金額」を意識するのがポイントです。
また、お祝いは、お参りや食事会のタイミングに合わせて渡すのが一般的です。直接会えない場合は、お参りの前に届くよう早めに手配すると安心です。
なお、いくつか品物を贈る場合も、上記の金額に収まるように選ぶとバランスがとれます。
現金以外で喜ばれる七五三の贈り物7選
お祝い金のほかに、あるいはお祝い金の代わりに、品物を贈る方も増えています。品物を選ぶときは、事前に両親へ「何かほしいものはある?」とひと言相談しておくと、重複を避けられて喜ばれます。
① 名入れの記念品

お子さまの名前や七五三の日付を刻んだ食器、スプーンやフォークのセット、タオルなどは、成長の記念として長く手元に残せる定番の贈り物です。毎日の暮らしの中で使えるものを選べば、使うたびにお祝いの気持ちを思い出してもらえます。
名入れの品は注文から届くまでに日数がかかる場合があるため、余裕を持って手配しましょう。
価格帯の目安:
3,000〜8,000円
② フォトブック・フォトフレーム
祖父母がお参りに一緒に行けなかったときにおすすめなのが、フォトブックです。晴れ着姿の写真をまとめたアルバムは、離れて暮らす祖父母にとっても宝物になります。贈る側がお祝いとして用意するなら、両親がプリントした写真を納められるフォトフレームも記念品として人気です。
写真は両親が撮影した中から選ぶことになるので、「どの写真を使いたいか」を事前に相談しておくとスムーズです。
価格帯の目安:
2,000〜10,000円
③ 子どもが欲しがるおもちゃ

三歳・五歳・七歳のお子さまにとって、いちばん嬉しいのは「自分が欲しかったもの」かもしれません。ブロックやままごとセット、キャラクターの人形など、普段から欲しがっているものを両親にこっそり聞いて贈ると、お子さま本人に喜んでもらえます。
七歳なら、文房具や工作キットのように、学びにつながるものも候補になります。年齢に合った対象年齢のものを選びましょう。
価格帯の目安:
3,000〜10,000円
④ 絵本・図書カード
成長への願いを込めて、絵本を贈るのも素敵です。三歳ごろなら季節や行事を題材にした絵本、五歳・七歳なら、図鑑や読み物など少しずつ読み応えのあるものが向いています。小学校入学を控えた年ごろには、本好きに育ってほしいという気持ちを込めた図書カードも、選ぶ楽しさがあるため喜ばれます。
価格帯の目安:
1,000〜5,000円
⑤ 食事会へのご招待

七五三の食事会の予算は、近年の調査では1人あたり3,000〜5,000円が最も多いとされています。祖父母であれば、そのお食事会の費用を持つ形でのお祝いも喜ばれます。着付けや撮影で忙しい両親にとって、食事の手配や支払いの負担が減るのはありがたいものです。
遠方で参加できない場合は、後日ご家族で使える食事券を贈る方法もあります。
価格帯の目安:
5,000〜20,000円
⑥ 千歳飴・縁起菓子
七五三の定番といえば千歳飴です。長く伸びる形に「長寿」への願いが込められています。近年は、写真映えするかわいらしいパッケージのものや、期間限定の商品も増えています。千歳飴のほかに、紅白の和菓子や上質な焼き菓子など、家族で分け合えるお菓子の詰め合わせも気軽に贈れるお祝いです。
お菓子は消えものなので、相手に気をつかわせにくいのも魅力です。アレルギーの有無は事前に確認しておくと安心です。
価格帯の目安:
1,000〜3,000円
⑦ 晴れ着まわりの小物
晴れ着に合わせたかわいらしい小物も、お祝いにぴったりです。草履や巾着、髪飾り、ヘアアクセサリーなどは、記念撮影でも活躍します。ただし、衣装や貸衣装のセットにすでに含まれていることも多いため、贈る前に両親に確認しておくと失敗がありません。
価格帯の目安:
2,000〜6,000円
贈る前に知っておきたい注意点
品物を贈るときには、次の点にも気を配ると安心です。
- 縁起を気にされる方もいる品物 日本茶や刃物、ハンカチ、ガラス・陶器の食器などは、贈り物として縁起を気にされる方もいます。受け取る方の考え方や地域の慣習に合わせて、気になる場合は避けるのが無難です。
- 両親の負担になるもの かさばるものや、置き場所に困るものは、ご家庭の事情をふまえて選びましょう。
七五三の内祝いのマナー
お祝いをいただいたときに悩むのが、お返しについてです。ここでは、贈られた側の視点でマナーを整理します。
基本的にお返しは不要
七五三は身内のお祝いごとなので、基本的にお返しは不要とされることが多いようです。食事会に招いて、おもてなしでお返しとする方法もあります。ただし、お住まいの地域やご家庭の慣習によって考え方が異なるため、迷ったときは両家の祖父母に相談してみましょう。
お返しをする場合のポイント
- 時期 いただいてから1〜2週間以内が目安です。お参りの前にいただいた場合は、お参り後すみやかに贈りましょう。遅くとも1か月以内には届くようにします。
- 金額 いただいた額の3分の1〜半額程度が目安とされることが多いようです。
- のし 紅白の蝶結びの水引に、表書きは「内祝」または「七五三内祝」とし、下段にお子さまの名前を書きます。地域や家庭の慣習に合わせるのが安心です。
- 品物 お菓子・食べ物の詰め合わせ、日用品、入浴剤、写真立てなどが定番です。お子さまの名前を入れた名入れ菓子も、お祝いの気持ちが伝わりやすく人気です。
お子さまの晴れ姿を写した写真を添えて贈ると、より喜ばれます。
七五三のギフト選びのポイントまとめ
最後に、七五三のギフト選びで押さえておきたいポイントをまとめます。
- 相手との関係に合った相場を知る 祖父母は1万円〜数万円、親戚の子は5,000円〜1万円、友人の子は3,000〜5,000円が目安です。
- 渡すタイミングを意識する お参りや食事会に合わせて渡すのが一般的です。直接会えないときは、早めに手配しましょう。
- 事前に両親へ相談する 欲しがっているものやすでに用意されているものを聞いておくと、重複や負担を避けられます。
- 縁起やマナーにも気を配る 縁起を気にされる方もいる品物は避け、内祝いは地域やご家庭の慣習に合わせましょう。
七五三は、お子さまの成長を家族みんなで喜び合う一日です。品物の豪華さよりも、「大きくなったね、おめでとう」という温かい気持ちが何よりの贈り物になります。心を込めたひと言を添えて、お子さまの笑顔につながるお祝いを届けてみてください。